トレード分析@USD/JPY#024

2018年6月11日から6月15日までのトレード分析です。
今週は米朝首脳会談にFOMC政策金利などのイベントにより大きく為替が動くと予想されていたので利益や損失を出しやすい週だったのではないでしょうか。こういった時は大きなボラリティの中で焦って入らずにイベント後の内容やチャートの動きをしっかりと把握して確実に利益を重ねていきたいところです。リターンを取りに行くことよりもリスクを取らない選択を常に心がけましょう。それがトレードで生き残る大事な要素だと思います。
チャート概況
Point1は先週の下降トレンドのネックラインを上に抜けるかどうかのポイントとなります。抜けなければ109.80-109.90あたりにあるレジスタンスで頭を抑えられて109円前半を目指す動きになっていたかも知れません。しかし109.90をしっかり抜けた事で上を目指す形を意識できたと思います。またちょうど移動平均線もゴールデンクロスしているので更に上目線の意識が高まったのではないでしょうか。ファンダメンタル的にも米朝首脳会談への期待が影響していたように感じますね。
Point2はFOMC政策金利発表の動きとなります。大きなヒゲをつけて下降トレンドとなり110.84から一気に109.91まで下落しています。これは元々FORMの利上げが折り込み済みな事と、月曜日からの上昇トレンドに対する一服感、また米朝首脳会談の成果に対する懐疑的な見方からFOMC政策金利発表後の売りを狙ったトレンド転換だったと思います。
Point3は109.91を底として再度上昇トレンドへと転換したポイントですが、正直予想では109.50あたりまで下げると予想していたのでここでの反発は予想外でした。ただ、FOMC以外の指標結果も軒並み良かったことや急激な下落によって早めの押し目買いを意識した結果なのかも知れません。
Point4は110.90の今週高値をつけての下落ですが、週末なのもあって111円トライは次週持ち越しを意識したと言ったところでしょうか。下落してからの110.40あたりで何度か反発していますがこれは木曜日つけた109.91と今週高値110.90のちょうど半値あたりに位置するのでここを一旦のサポートラインとみていたと思われます。
注目イベント結果
指標結果も良かったですね。この指標結果から見るアメリカ経済の堅調さと北朝鮮問題などの期待が重なった結果の上昇トレンドだったと思いますね。ユーロの指標がどれも可もなく不可もなくといった感じでこれがドル書いに流れてドル円のドル安にも少なからず影響を与えていたようにも思いました。
チャートナビ
Entry1は109.80を抜けたて上昇トレンドを確認してからの押し目書いエントリになります。移動平均線もゴールデンクロスにパーフェクトオーダーなので書いやすいポイントですね。109.90でのエントリから利確は110.30-110.40の揉み合いあたりでのエントリとなります。ちょうど米朝首脳会談の記者会見が17:00からだったのでそれまでには利確しておきたいところです。
Entry2はEntry1と同様に上昇トレンドの押し目書いからのエントリですが、米朝首脳会談の記者会計の内容によっては押し目が深くなる可能性もあったので注意したいところですが、慎重にいくならもう一つあとの押し目を待ってエントリしても良さそうですね。利確ポイントは上昇トレンドが崩れそうな形をみせた110.60あたりとなります。
Entry3はFOMC金利発表後の下げを狙った逆張りショートエントリです。逆張りなので利確ポイントは浅くみるなら110.30-110.40あたりで、深く取りに行くなら110.00-110.10となります。ちなみに根拠はチャート概況に書いた内容になるのでここでは割愛します。
Entry4は下降トレンドから再び上昇トレンドへ戻ってきてEMA25の紫線にタッチしそうな最初の押し目買いがエントリポイントとなります。移動平均線からみた上昇トレンドも下降トレンドも最初の押し目買いや戻り売りポイントとなるEMA25紫線タッチは割と効果的なのでここは狙っていきたいところです。利確ポイントは木曜日の110.84手前あたりとしています。
トレード成績
今週も収支プラスで終わりました。しかし損大利小の意識が働いてしまいビビって利確してしまうなど利益を取りそこねる事も多かったです。やはり考え方や意識を変えるのは容易ではありませんね。ビビリ癖を治すいい方法があれば実践したいのですけれどなかなかそんな方法に出会えないです。。。
週間
勝率 | 84% |
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損益率 | 46.267 |
獲得pips | 69.1pips |
決済損益 | 6,580円 |
月間
勝率 | 85% |
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損益率 | 2.446 |
獲得pips | 166.2pips |
決済損益 | 16,290円 |
年間
勝率 | 68% |
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損益率 | 0.536 |
獲得pips | 210.1pips |
決済損益 | 20,672円 |
総資産 | 520,672円 |
1月 | -54,296円 |
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2月 | 33.002円 |
3月 | 16,016円 |
4月 | 12,933円 |
5月 | -3,273円 |
来週の展望
注目イベント
今週も少し注目イベントには注意しておきたいですね。イベント毎に大きな為替の変動はないとは思いますが現在ドル円は高値圏に差し掛かっているとみているので、指標結果や地政学的リスクなどによって上目線が薄らいでくると下手な天井掴みしてしまう事も考えられるので慎重に見極めてトレードしていきたいですね。
チャート予想
まずパターン1ですが先週からの上昇トレンドを受けて111円抜けと111.40トライのパターンです。特に111.40は前回5月中旬に111.40をつけたあとに一気に108.11まで下落した経緯があるので同じようにレジスタンスを意識するポイントかも知れません。ただまだファンダメンタルやテクニカル的にも下げの要素はないように思うので、何度か111.40を試した後に抜けて大きく上がるか抜けずに諦めて大きく下げてくるるかの様な気がします。
パターン2は110.80で止められた場合ですね。この場合はずるずると109.80あたりまで下げるのではと予想しています。これは今年はじめの112円くらいから5月につけた111.40までの大きな波のチャネルライン上限付近なので、抜けなければこのチャネルラインを意識した下げになるのではないでしょうか。
パターン3はネガティブサプライズによる下げを予想したものになります。特に中国との通商政策問題が悪化すると貿易摩擦だけにとどまらない事も考えられ、北朝鮮以外での地政学的リスクに発展する恐れがあると思っています。ただ現実問題としてそこまで大きな問題に発展する事はないとは思っているのでこのパターンでのトレード戦略を考えるよりもこのパターンに陥った時の損切りや逃げの対応を考えておくくらいで良い気がしますね。