W杯の日本vsポーランドにみるリスクマネジメントの大切さ@トレード分析#026

2018年6月25日から6月29日までのトレード分析です。
W杯で日本が決勝トーナメントに進出しました。おめでとうございます!グループリーグ最終戦の日本vsポーランドの試合は色々と賛否両論ありますよね。個人的にはターンーオーバーで主力を休ませる事ができた上に決勝トーナメントに進出できたので次のベルギー戦はぜひ勝ってベスト8に進出してほしいところです。
今回日本代表はものすごくしっかりとしたリスクマネジメントを行っていたと思います。日本代表は2戦目のセネガル戦を戦い終えた時点で大きなコンセプトを持っていたと思います。それは
「過去の最高成績を上回るベスト8に進出する」
じゃないかなと考えていますが、かなり大きな目標ですよね。
ここで3戦目のポーランド戦に突入するわけですが、大きなポイントが2つあります。
・2戦目までの先発メンバー6人を入れ替える。
・後半30分を過ぎたあたりから攻める意思を見せずにボール回しをする。
先発メンバーの大幅な入れ替えはベスト8に進みたい明確な意思表示にも感じます。おそらく3戦目をベストメンバーで戦えば勝てる可能性が高く、悪くても引き分けにはできたのではないでしょうか。しかし選手のそれまでの疲労蓄積を考えるとベストメンバーで戦って決勝トーナメント進出してもトーナメント初戦で負ける可能性が高くなると考えたと思います。幸いにも2戦目を終えて首位だった日本は最悪3戦目のポーランド戦を引き分けでもグループリーグを突破できる状況にあったので疲労度の高い選手を変えてなるべく失点をしないような守備的な布陣で望んだのだと思います。3戦目で負けて最悪グループリーグ敗退のリスクを高めてでも決勝トーナメント初戦で敗退するリスクを抑えたかったのだと思います。
次に後半最後のボール回しに関しては試合の状況からセネガルがコロンビアから得点して引き分けとなるリスクと日本が点を取りに攻めたところを逆にカウンターから失点するリスクを考えた場合、どちらがリスクが高いかと言えば後者のほうだろうと思います。確かにあの試合だけをみればつまらないのかも知れませんがグループ3試合合計270分の中のたった10分だけの事ですし、それまではずっと良い試合をしてきた事も含めてその時の状況を考えればそうせざるを得なかったのも個人的にはものすごく理解できます。
上記2つの出来事は最初に上げたベスト8に進出するコンセプトのための徹底したリスクマネジメントの表れだと思いますね。
FXに話を変えるとトレードに必要な要素としてリスクマネジメントはよく言われるところではあります。取引する以上リスクは常につきまといます。リスクを冒さなければ利益を掴むことはできないですし、逆にリスクを冒しすぎて退場してしまっては元も子もありませんよね。取るべきリスクと取らざるリスクの2つの相反するリスクをコントロールできるようになれば自ずと安定したトレードにつながると思います。
低いリスクであればリスクを高めて利益を掴み、高いリスクであればリスクを抑えて損失を減らす。これは明確なコンセプトとそれを実現するための決断力がなければできないことだと思いますし、そういった事ができた日本代表はすごいなと思いますね。
自分はまだまだリスクが低くてもびびってしまって利益を掴みそこねてばかりですし、高いリスクを抑える事を怠ってしまってコツコツドカンとやらかしてしまう事も多々あります。なので今回の日本代表をみていてリスクマネジメントの大切さを改めて実感していますし見習いたいなと思います。
チャート概況
Point1
ここはフィボナッチ111.39-108.11の61.8%に当たる109.37のサポートラインでかなり強烈なサポートとなりました。特に2度目の反発からの噴き上げを逆V字で下落して大きな上ヒゲをつけていたのでこのまま109.37のサポートラインを割るかと思っていましたが、再びサポートされて結果として今週はこのラインを安値として上昇していく事となりました。
Point2
同じくフィボナッチ111.39-108.11の38.2%にあたる110.14あたりのレジスタンスラインですが、一度目は抵抗を受けて下がりましたがフィボナッチ50%の109.75で反発してからの2度目のレジスタンスラインのトライで抜けた事で先週破れなかったチャネルラインブレイクを試すための上昇となりました。
Point3
先週ブレイクできなかったチャネルラインへの再トライですが見事ブレイクして111円を目指す動きになっています。しかし週末だった事もあり111円トライは来週へ持ち越しとなりました。
注目イベント結果
経済指標は良くはなかったのかなと思います。米中通商問題もありこの指標結果も踏まえて上値が重いのかと思いましたが予想と反し週後半は上昇トレンドとなったのであまりこの指標結果の影響はなかったように思います。
チャートナビ
Entry1
フィボナッチ111.39-108.11の61.8%のラインの逆張りロングエントリになります。一度目のサポートラインは反発しやすいと思うのでここでの逆張りはありだと思います。利確ポイントはEMA25の紫線をタッチしたあたりになります。
Entry2
先程の利確ポイントがエントリポイントになります。戻り売りを狙ったショートエントリですね。ここも先程のフィボナッチ61.8%ラインで再度反発を考えての利確ポイントとしています。
Entry3
ここもフィボナッチ111.39-108.11の半値50%での反発を狙ったロングエントリです。安値を切り上げつつ高値を更新している状態で、かつ先週末からの下降トレンドの最後の戻り高値のラインとも重なる部分だったのでロングエントリできるポイントとしてあげました。利確はフィボナッチ38.2%にしていますが、短期間に噴き上げているので噴き上げの終わりとなる陰線のローソク足がでるのを待ってからの利確でも良い気がしますね。
Entry4
110.14のレジスタンスラインを抜けた上昇トレンドでの押し目買いを狙ったロングエントリです。ちょうどEMA25の紫線とレジスタンスラインを抜けたレジサポ転換ポイントとなるところでのエントリで、このままチャネルブレイクを目指すと思われたのでチャネルライン上限の110.50手前が利確ポイントとなります。
トレード成績
今週はどうも相場感がつかめずにエントリしにくく、今まで月末のトレードの成績はあまり良くない事もあったのでできるだけ様子見で終わりました。今月はそれまでプラス収支だったので無理にトレードする必要もなかったですしね。
(。ŏ﹏ŏ)
一応ホントに微益ですが今週も収支プラスで終わっています。
(´・ω・`)
週間
勝率 | 50% |
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損益率 | 1.533 |
獲得pips | 9.7pips |
決済損益 | 766円 |
月間
勝率 | 73% |
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損益率 | 2.176 |
獲得pips | 216.6pips |
決済損益 | 21,126円 |
年間
勝率 | 67% |
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損益率 | 0.556 |
獲得pips | 260.5pips |
決済損益 | 25,508円 |
総資産 | 525,508円 |
1月 | -54,296円 |
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2月 | 33.002円 |
3月 | 16,016円 |
4月 | 12,933円 |
5月 | -3,273円 |
6月 | 21,126円 |
来週の展望
来週は今週の上昇トレンドを継続して111円台突入となるのでしょうか。雇用統計などの大きな経済指標も控えているのですが米朝通商問題も来週には進展がありそうなので大きな流れより短期的な戦略を立てていきたいところです。
パターン1
パターン1は上昇トレンド継続のパターンです。火曜日はアメリカ独立記念日で市場がお休みなのもありすぐには111円をトライする事はないだろうと思いますが、2度目の111円トライで抜けていけばそのまま勢いに乗って上昇してくのではないでしょうか。ただ111.40も大きなレジスタンスラインがあるとみているので天井高値掴みには要注意です。
パターン2
110.20-111.00ののレンジ相場となるパターンですね。パターン1と同様に週前半はアメリカ独立記念日での市場お休みや米朝通商問題への警戒感に加え、今週の上昇トレンドの一服感もありそれほど高値を目指すことはないのではとの予想になります。ただし週後半から通商問題への進展状況や経済指標などから再び上昇トレンドへと動く可能性があるのではと思います。
パターン3
最後のパターンですが、指標結果や米中通商問題悪化となった場合に加えてトランプさんの問題発言での下降トレンドとなる場合ですが、6月中はずっとレンジ相場の動きで109.40がこのレンジの底とみているので来週中であれば109.40までの下落でこのラインでサポートされるのではないかなと思います。
まとめ
月末と月始の週は相場があれやすいので慎重にトレードしたいですね。特に過去何度も上昇トレンド中にトランプ発言による下落を繰り返してるので来週も要注意です。冒頭にも書いたようにしっかりとしたリスクマネジメントが安定したトレードにつながると思うので毎週どんなトレードをしていくべきかコンセプトを掲げつつそのための戦略と決断を持って取り組んでいければと思います。